彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「やれやれ・・・・瑞希も瑞希だけど、凛たんも凛たんだなー?」

「2号さん?」



そんな私達に、声をかけてくれた烈司さんがため息をつく。



「よっぽど、瑞希が後ろに乗ってくれたことが嬉しいのかなぁ~?ブラコンの凛たんよー?」

「ええ!?や、やめてください~からかわないでくださいよ~」

「あらん?でも、みーちゃんが好きなのは事実でしょうー?」

「モニカちゃん!?」



照れる私に反対側から声が上がる。

こちらは、笑ってるような怒ってるような目をしていた。



「ほんっと!みーちゃんばっかり、美味しい思いしてむかつくんだけど~!?」

「ざ、ざけんなモニカ!誰が、美味しいとかー!?」

「3号って呼んで、1号チャン?」

「おめーも俺を1号と呼べ!・・・あ!呼んでるな・・・」

「きゃはははは!そういうとこがあるから、憎めないのよね~」



言い直した瑞希お兄ちゃんの言葉に、モニカちゃんの表情も柔らかくなる。

ニコニコ顔になった。

その表情を保ったまま私を見る。



「そういうわけだから凜ちゃん!あたしもなかなかのブラコンだから、覚悟してねぇ~!?
あたしも凛ちゃんが大好きよん♪」

「ええ!?あ、ありがとうございます・・・!」



そう言われても・・・私、瑞希お兄ちゃん一筋だからな・・・



(とりあえず、お礼は言っておいたほうがいいよね・・・)




〔★凛は気を遣っている★〕




「ありがとうって、やっだぁ~!受け入れてくれる方向!?チューしていい!?」

「いえ、ブラコン的な関係としてのOKです。それ以外はNGでお願いします。」

「真顔で言わないでよ、凛ちゃん!?まぁ・・・そういうピリ辛なところも。、あたし的には好~~~~~!」



「凛道、最新速報だ。」


「え!?獅子島さん!?」




たくらみのこもったモニカちゃんの言葉は、背後からの声でさえぎられる。