彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「なんでもいいから、言ってみー?気合の入るようなやつで♪」

「ウウウ・・・・急に言われても・・・」



楽しそうな表情で問いかけてくる瑞希お兄ちゃん。

私、遊ばれている!?



(あ・・・・でも、瑞希お兄ちゃんになら遊ばれてもいいかも♪)



〔★凛の考えは脱線していた★〕




そう思ったのは置いておいて!

期待されてるなら、応えなきゃ恋する乙女がすたる!



「え~本日はお日柄もよく、僕のためにお集まりくださり、ありがとうございます!」

「ぶっわははははは!結婚式かよ!?」



ムカッとしたけど、止めずに続けた。




「お・・・俺は、まだまだ未熟者ではありますが、雨にも負けず、風にも負けず、龍星軍4代目総長をやり遂げようと思います!」

「お前は宮沢賢治か、凛道?」




ハッとしたけど、止めずに続けた




「スタート開始直前から、一方的に因縁をつけられたり、カツアゲに合いそうになったり、誘拐されたり、エッチなことされそうになりましたが、皆さんのおかげで何とかなりました!」

「あん!あたしで良ければ、正しいエッチなことを教えちゃう~!」




ビクッとしたけど、止めずに続けた。



「はっきり言って、俺は舐められやすい人間だとわかりましたが、そんな第一印象を裏切るように、根性の入ったヤンキーをしていきますのでよろしくお願いしますっ!!」

「いやいや~すでに、ギャップ有り過ぎだぜ、凛たん?」




イラッとしたけど、止めずに続けた。




「そういうことで、これからゴールに向けて突っ走ります!!もしかしたら邪魔が入るかもしれませんが、その辺は臨機応変で行きましょう!」




恥ずかしい気持ちと、やけくその思いで言った。