彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「大丈夫か、凛!?」

「は、はい!ありがとうございます!平気ですが、何が飛んできて・・・・!?」


「ひっぐ、ひっ、ひっ・・・!」


「え?」



足元から聞こえる泣き声。

落下地点へと視線を下げれば―――――――




「あ!?堕裏亞の大野!?」

「うう・・・ちくしょうめー・・・・!」




私に絡んできた暴走族の頭。

先ほどまでの強気な姿はどこへやら。

凹んだ顔と傷だらけの体。

とても痛そうだった。





「どうしたんですか!?」





気づけば、声をかけていた。


これに相手は、うるんだ目で私をニラみながら言った。




「見ればわかるだろう!?」

「見ればわかるって、君・・・見てわからないから聞いてるんですよ?」

「そうだろう!?さっきのお前だってそうだぞ!?こっちの質問に答えないで~俺の気持ちがわかったか!?」

「え!?仕返ししてるだけですか!?じゃあもういいです・・・!さよなら。」

「おいいい!声かけてきといて、シカトすんなよ!?マジで性格悪いぞ!?」

「はいはい、ジャック・フロストですからね~で?どうしたんですか?」

「うくくくっ・・・・!!」




逆ギレする相手に言えば、赤い顔でうなりながらもしゃべった。




「お、お前のお兄ちゃん達にやられたんだ!」

「え?お兄ちゃん『達』??」

「そうだ!」




気になる発言をした大野を見れば、偉そうに堕裏亞の総長は言う。




「百鬼皇助に蹴り飛ばされ、朝霧モニカにボコられ、百鬼皇助に叩きつけられ、獅子島伊織から逃げようとして、百鬼皇助に投げ飛ばされたんだ!!」

「ほとんど、百鬼さんがやってる!?」




〔★怪我の原因は、ほぼ皇助だった★〕