彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「あーあ、4号がキレた~」

「4号、自分をまともな人間だって思ってねぇーからなぁ~」




そんな私を我に返したのは―――――――




「2号さん、1号さん。」





両脇から響く声。


烈司さんと瑞希お兄ちゃんだった。



「まともじゃないって・・・思ってるんですか?」

「伊織自身がな。」




恐る恐る聞けば、あっさりと瑞希お兄ちゃんは答えてくれた。




「あいつもあれで、結構複雑だからな・・・」

「・・・・なんで獅子島さんはヤンキーになったんですか?」



思ったことを質問すれば、少し間をおいてから瑞希お兄ちゃんは言った。




「グレたい気分だったんだろう?」

「気分!?」


(なんか思ってた答えと違う!?)




〔★納得しにくい返事だった★〕




「気分って、ええ!?瑞希お兄ちゃん、僕をからかってるんですか!?」

「あはははは!真面目だぜ、俺は?可愛い弟にお兄ちゃんが嘘を教えるわけないだろう~?」

「あう!そのお言葉は嬉しいですが、謎は解けてないんですけど!?」



ありがたいけど、答えにならない答え。




〔★回答になっていなかった★〕





「意地悪しないでください!ちゃんと僕の質問に答え・・・・!」


「わーはっはっはっはっ!!」




その答えを聞き出そうとして、できなかった。



「え!?」



私の声に被る馬鹿笑いと――――――――――――――




バシッ!

ガスン!

ボカスカ!


ビュ――――――――――――――ン!!



「あぶねぇ、凛たん!」

「え!?」




烈司さんの真面目な怒鳴り声。

見れば、なにかが私めがけて飛んでくる。




「え・・・・!?」

「凛っ!!」



グイッ!!



「わっ!?」




烈司さんが叫び、それに反応した瑞希お兄ちゃんが私の腕を引っ張ってくれた。





ズドーン!!


「きゃ、わああああああああ!」





身体に受けた風圧にびっくりする。

女の子のように叫びそうになって、男らしく言い直す。

それで私の体を支えながら瑞希お兄ちゃんが叫ぶ。