彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




単車を投げ、そのまま人間も投げる野獣を指さしながら訴える。



「ボール投げるみたいに、人も投げてるんですよ!?瑞希お兄ちゃんそんなことしないでしょう!?」

「あはははは~そんなビビるな、凛!そのうち慣れるって!」

「いやいや!慣れちゃダメでしょうこれ!?」

「俺らは慣れたぜ?なぁーれい・・・2号?」

「そうそう。日常茶飯事(にちじょうさはんじ)の光景だ。」

(日常って!!)



瑞希お兄ちゃんの言葉に烈司さんが相槌を打った瞬間だった。




「ば、・・・・・・・化け物!!」


「え?」




その様子を見つめていた他のチームの1人が叫んだ。

途端に、『なにか』が彼らの間に広がっていく。

チームも年も関係なく、彼らは表情を引きつらせる。



「ひっ、ひぃいい!」

「う・・・・ああああ!」

「わわわ・・・!」


(怖がってる・・・・?)




見て取れたのは、恐怖の感情。

確信した時、彼らは恐怖に突き動かされていた。



「化け物だ!!」



わっと声をあげると、バラバラに逃げ出す暴走族達。

もはや、統率はとれていない。




「あ、あいつ、化け物だ!あいつも、あいつも、こいつ!!」

「はあ!?ひっどーい!?あたしは化け物じゃないわよん!化け物は5号でしょう!?」




『こいつも』と呼ばれたモニカちゃんが怒る。

同時に、彼女を指さしながら『こいつも』と言った少年へと一歩踏み出す。



「――――――――――口の利き方に気をつけろっ!!」

「おぶっっ!!」



指さしてきたヤンキーに向け、キツイ蹴りを入れるモニカちゃん。



「ガキが、誰にえらそうに言ってやがる・・・!?」



漢らしく言うモニカちゃんの足元に、また一つ、しかばねが増えた。




(カッコいいな、モニカちゃん・・・・イケメンで八頭身だから、メンズモデルみたいだから・・・・黙ってれば、女の子にモテそうなのに・・・・もったいないなー・・・・)




〔★モニカ的には失礼な考えである★〕