彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「み、瑞希お兄ちゃん・・・!?」

「こりゃあ、R18だ。お子ちゃまは見せらんねぇーなぁ~」


(あん♪そんな・・・・!)



瑞希お兄ちゃんの『お子ちゃま』の言い方に、キュンとくる。

ドキドキ♪とは違うキュン♪の気持ち。


(また一つ、瑞希お兄ちゃんを好きになっちゃった・・・・)




〔★すでにベタ惚れである★〕




そんな瑞希お兄ちゃんにうっとりしていれば、心地よい彼の声が耳元に届く。



「お?よしよし、もう大丈夫な~お子ちゃまが見てもいい映像になったな~」

「お、お子ちゃまなんて~ひどーい、瑞希お兄ちゃーん!」

「あはははは!悪い、悪い。ほら、目隠し終わり~」



その言葉に合わせて、瑞希お兄ちゃんの手が目元から離れる。



「ほれ、上映開始だぞ、凛~?」

「え~?どんな映像公開で~?」



ドドドーン!!

「「うぎゃああああ!!」」

「わははははは!」



金属がぶつかる音と、人の悲鳴と、野獣の鳴き声がした。



「・・・・・え?」

「わーはっはっはっはっ!!」

「た、助けて~!!」

「殺さないで!」

「母ちゃーん!!」



目に飛び込んできたのは、捕まえた人間を投げる百鬼。

腕を掴んでは投げ、頭を掴んでは投げ、足を掴んでは振り回している。




「わはははははははははは!!」


「ぎゃおおおお!!」

「お、お許しを~!」

「二度と逆らわないから、助けてくれ!」

「誰か!おまわりー・・・うへええええええ!!」




掴んだバイクを投げ、スクーターを投げ、ミニバイクを投げる百鬼。

人間が乗っていようが、乗っていまいが関係ない。



「というか、人間付きで飛ばしてる!!?」



〔★破壊力抜群の映像だった★〕




「ちょ、えええ!?どこが、上映OKですか!?R18はもちろん、暴力面でアウトですよっ!?」

「安心しろ、凛。初めは、みんなそんな気持ちになる。少しづつ慣れていけばいいからな?」

「カッコいい顔で、サラッと恐ろしいこと言わないでくださいよ、瑞希お兄ちゃん!?」

「恐ろしくねぇーよ。これが、現在のヤンキーの実態ってやつだな~」

「いやいや!絶対、百鬼さんだけ例外でしょう!?あれを一般表示したらダメでしょう!?」

「わははははは!!」



〔★凛は皇助を危険表示指定した★〕