彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「ち、違います!言ってません!俺は言ってません!こいつが言ったんです!」

「あ!?テメー!?1人だけ逃げる気かよ!?お前だって言ってたぞ!?」

「はあ!?言ってねぇーよ、ボケ!」

「言ったぞ、コラ!?」


(うわ・・・みにくいな・・・・)




百鬼に問い詰められ、こいつが!こいつが!と罪をなすりつけ合っている男子2人。

これに対して百鬼は―――――――




「よしよし!よーくわかった!わははははははは!」




少しだけ、邪悪さが収まった顔で言う。




「俺様から逃げてぇってことか~!?」

「「お、お見逃し下さい!!」」



百鬼の言葉に、今までの喧嘩が嘘のように仲良くなる2人。

声をそろえて言うヤンキー2人組に同情を感じる。

これを受け、百鬼は言った。




「――――――――――――じゃあ~逃がしてやんぜ~~~~~~~~!!」

「「え!?」」



助かった!?と思った2人ヤンキーの安堵の声と。



「あ。」



見ちゃいけないものを見た私の声が響く。




「・・・・――――――――――――――ふんがぁああああああああああ!!」


ミシミシミシ!!

グワッ!!


―――――――ギュワンンッ!!



「「うっ、ひゃあああああああああああ!?」」



「えええええええええええ!?」

(か、片手でバクを持ち上げた!?)



「わはははは!!オラ、逃げろー!!」




それを確信した瞬間、バイクは二人の人間を乗せたまま、飛んで行った。




ドッドッガッシャーン!!


「「うわあああああああああああ!!」」





単車が地面にぶつかる音と、地面に投げ出されて叫ぶ男達の悲鳴が響く。

初めて見た光景に、言葉が出てこない。




「あわわわ・・・・!」


(なにあれ!?単車を引き留めるだけでも、人間離れしてるのに!?)




この人、持ち上げた上に、載ってる人ごと投げたんですけどー!?



〔★皇助の荒業発動★〕
〔★凛は動揺している★〕