彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「わーはっはっはっはっ!!」


「た、助けて~~~!」



「うっ!!?」

(あれは!?)




いつものように馬鹿笑いする男は、仁王立ちしていた。

両足を地面につけ、両腕を掲げていた。

その両手には――――――――――



「うわああああ!」

「お、降ろしてくれー!!」




人間を二人、持ち上げていた。




(え~~~~~~~~~~~!?)





人間がダンベル扱い!?

扱いもだけど、気になる点は他にもあった。



「というか!百鬼さんが持ち上げてる人達、普通に180センチ越えですよね!?」

「皇助よりは小さいけどな。」

「驚かないんですか!?」

「驚かねぇーなぁー・・・・あれが通常運転だからよ~」

「あれで普通なんですか!?」




〔★凛が見てきた中で、一番びっくりな百鬼皇助だ★〕




「じ、事情はわかりました!だけど・・・重くないんですか・・・!?」



「わはははははは!『重い』だと~!!?」




私の声に反応するように、百鬼がこちらを見る。




「わはははははは!この俺様が、重いと感じるとでも思ったか~!!?」

「たった今、そのお姿を見てないと思いました。」

「わっはっはっはっ!わかってんなら聞くんじぇねぇーぞ~!?本来なら、ゲンコツもんの失言だが、今回はかんべんしてやるぜ、凛助~!いい仕事してくれたなー!?」

「え!?何かしましたっけ??」




DQN発言を聞き貸せば、ニターとした笑顔で言った。




「試合会場のセッティングだ・・・・!!」


(試合・・・・・・)




その言葉を聞いて思う。

ヤッパリこいつが、一番ロクデナシだと。

同時に、奴が持ち上げている敵2人の運命は終わったと思った。

そして予感した通り、野獣はしでかしてくれた。