彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)






「関節外すって、ええ!?」

「そりゃあ、いてぇーわなぁ~」




あまりのことに、私だけじゃなく瑞希お兄ちゃんも言った。



「4号!〆る専門とは言え、やりすぎだろう~?」

「何を言う。何事も、最初が肝心だ。誰がご主人様か教えむことで、後々の操作がしやすくなる。犬は犬として生きねばならんと学習するだろう?」

「真顔でひどいこと言ってるんですけど!?」

「勘違いするな、凛道。本来はお前がすることだ・・・!」

「ひゃ!?」




気づいた時には、目の前に獅子島さんが来ていた。

外灯で光る眼鏡は、彼の瞳を私に見せない。

だから余計に、迫力が増していた。




「いいか、よく聞け坊や。お前は今夜スタートしたばかりの4代目だ。わかるな?」

「おい、いお・・・4号!?」

「わかるな?」

「わ、わかります!」




瑞希お兄ちゃんの制止を振り切って詰め寄る獅子島さん。




「ちゃんと俺の教えを守り、先に相手に手を出させているようだが・・・・足りん。」

「な、なにがです!?」

「もっと外道になれ。今のお前はお花畑で遊んでいる子供だ。地雷の埋まった場所でかけっこをするぐらいの危なさを持て。」

「どこの紛争地ですか!?」

「夜の町中は戦場だ。ヤンキー世界の殺し合いを、勝ち残る意志はあるか・・・!?」

「そ、そんな!大げさな~」

「言い方を変えよう。瑞希のためにゲスになるか?」

「馬鹿言うな、4号!凛が俺・・・真田瑞希のために~」


「喜んでなるでゲス!」


「なるのかよ凛!?」




〔★瑞希のためなら、凛は出来る子だった★〕