彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「静かに戦えって言うのによ~まぁ、ケンカに静かも何もねぇーけどな~」

「そ、そうですね!」

「とはいえ、もう少し、声のボリューム下げれんねぇーのか~?」



「まったくだ。」

(え?)




呆れる瑞希お兄ちゃんの言葉に返事が返ってくる。




「やかましくて、集中できんではないか。」

「その静かな口調は、し・・・4号さん!?」




声がした方を見れば、その人はいた。




「数が少ないとはいえ、力は最小限に使う。流行のエコだ。」

ゴキ!

「ぎゃっ!?」

トン!




そう語りながら、退治していたヤンキーの腕をひねって突き飛ばす。




「国家の犬どももかぎつけている。あまり長いは出来ん。」

ゴキ!

「ぎゃっ!?」

トン!




そう語りながら、退治していたヤンキーの腕をひねって突き飛ばす。




「以上を踏まえ、迅速に確実にトドメをさすように。」

ゴキ!

「ぎゃっ!?」

トン!




そう語りながら、退治していたヤンキーの腕をひねって突き飛ばす。




「わかるな、凛道?」

「本当に、無駄がないですね、4号さん・・・?」




パンパンと手を払いながら言う獅子島さんに、率直な質問をした。





「あなたの戦いを拝見しましたが・・・静かですね。」

「騒がしいのは好かん。」

「その割には、あなたにやられた皆さんは大騒ぎですよ?」




「ああああああ!腕が、腕が!?」

「力はいらねぇーよぉ!」

「あ、あ、あ!?どうなってんだー!?」




そう言って、目撃した3人以外も苦しそうに声を出していた。




「何をなさったんですか・・・・?」




格闘技の経験者として見る限り、獅子島さんが倒した敵の外傷はほとんどない。





(むしろ、腕をひねっただけであんなにダメージを残すかなぁ~?)


「わかってるじゃないか。」




うーんと考え込む私に、短く静かに獅子島さんは言った。




「腕をひねったと見せかけて、関節をはずしただけだ。」

「ひどっ!!?」




〔★想像以上にひどかった★〕