彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





烈司さんが敵へと顔を向けた時、なぜか雷神の連中達はおびえるような表情をした。



(また、怖い顔になったんだろうな・・・・)



雷神たちの変化に、そう思うしかない。

それでも、腐った根性であってもヤンキーらしい。

そんな烈司さんにビビりながらもゾッキー達は、戦う姿勢でいた。




「こ・・・強いですね、2号さん?」




『怖い』と言いかけてやめて、別の言葉で烈司さんを評価する。

私の問いかけに、不機嫌そうに瑞希お兄ちゃんは言った。



「フン!凛にアピールしやがって!まぁまぁ強いだろうな!」

「・・・・まぁまぁなんですか?」

「まぁまぁだ!」

「まぁまぁですか?」

「まぁまぁだよ!」

「・・・・まぁまぁか・・・・」

「・・・・・・・・・・まぁ・・・普通に強いぞ・・・!」

「ですよね?」




素直じゃない瑞希お兄ちゃんに、同じ単語を繰り返す。

それで照れながらも、本音を言ってくれる瑞希お兄ちゃん。




「あ、あれでも2号は・・・・頼もしいからな。強いだけじゃなく、良いやつだしな。」

「はい♪」


(そうそう!その照れ顔が見たかったの!照れくさそうに親友を語る瑞希お兄ちゃんが可愛い!)




〔★凛は自分のために、瑞希に追究した★〕
〔★烈司のために、追求したわけではなかった★〕



モジモジしながら言う瑞希お兄ちゃんを、もっと眺めていたかった。

でも、鑑賞タイムはあえなく終わる。



「ほ、ほれ!話は終わり、終わり!」

「え?もっとお話を聞きたいでーす。」

「ダメだっての!今、戦闘中だろうが!?」



照れすぎたのか、赤い顔で話を切り替えながら彼は言った。



「俺の相棒で、2号だから強いでいいだろう!?つーか、いい加減俺から離れろよ、凛!」

「えー?」

「『えー?』じゃねぇよ、甘ったれ!オラ、いいから離れなさ・・・」



「どいてぇ――――――――――――!!」



瑞希お兄ちゃんが私を引きはがそうとした時だった。

左側からそんな声がした。




ブオン!!


「え?」

「!?よけろ!」



ズッテ―ン!!


「ぐえ!?」

「な、なに!?」




なにかが、飛んできた。




「え!?人!?人間!?」




飛んできたのは人間だった。

堕裏亞のロゴが入っている服を着ていた。