彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





「凛たんが俺を腹黒だって、勘違いしてそうだからー」


「え?」

「ふがっ!?」



そう言うなり俊敏に動いて、烈司さんを狙っていた敵の1人を捕まえる。



「うっ・・・あああああ!く、首がしまる・・・!」

「しめてんだよ、ボケ。喧嘩中だろうが?」

「ちょっとー!?2号さん!?」



メキメキと、敵の顔面を掴んでいる烈司さん。



「あの、力強すぎませんか!?両足も浮いてますよ!?」

「俺、不安だな~凛たんが俺を誤解しないかどうか。」

「ええ!?僕があなたの何を!?」

「俺、進んで喧嘩はしないのになぁ~守る側だからさ~腹黒とか、誤解されたくないなー」

「く、くる、しい、です・・・!」

「し・・・してません!してません!してないから、解放してあげてください!」

「ホントにー?こいつ助けたくて言ってねぇー?」

「ホントですよ!そいつはどうでもいいですけど、そいつのせいで、れ・・・2号さんが犯罪者になるパターンが嫌なだけです!」

「ホント?」

「ホントですってば!信じてください!」


「じゃあー信じよっか!」


「がふっ!」




私の言葉に笑顔でうなずくと、持ち上げていた奴の足を地面につける烈司さん。




〔★烈司の強制執行、凛に『信じる』と言わせた★〕




私の言葉を受け、解放された男がむせながら言う。



「た、助かっ・・・・」

「助かるなんて思うなよ?」



ドコン!!



「べぐっ!?」

「ええ!?」



助かったように見えた。

許したのかと思ったら、そうじゃなかった。

油断していたロン毛のみぞおちに、痛そうな一撃を与えた烈司さん。



「安心したところで、とどめの一撃。これけっこう使えるから、凛たんも気軽に試してみろよ~?」

「できませんよっ!!?」




〔★烈司の不意打ち、凛にも敵にも効果があった★〕




「はははは!いい子だな~凛たんは?お兄さん、頑張っちゃおう~」

「できれば、殺さないように頑張ってください!見ていて危ないですよ!?」

「ははははは!よしよし、そのままいい子にしてなぁ~」




私の本気に、ヘラッとした顔で答えてから背を向けた。