告げ口され、心臓が嫌な感じでドキドキしはじめる。
(どうしよう・・・!これが原因で、瑞希お兄ちゃんに嫌われたりでもしたら――――――!!)
思わず、瑞希お兄ちゃんの腕の中で丸まれば――――――――――
「だからどうした?」
「・・・・・え?」
瑞希お兄ちゃんは、私の肩を抱き寄せながら貝原と大野に言った。
「群れてるテメーらならともかく、こいつは1人で走ってただけだ!特服着て、族の旗持ちながら走れば、もめごと起きるだろうが!?そいつを乗り切るためなら、多少の悪さして何が悪い!?」
(・・・・瑞希お兄ちゃん・・・・)
彼は私をかばってくれた。
嬉しいと思うと同時に、わき起こる1つの気持ち。
(・・・・・・・・・・特攻服を着て旗を持って出かければ、ケンカになるってわかってたんですか・・・?)
瑞希お兄ちゃん、私それ、聞いてないんですが・・・
「まさか、ツーリング気分で族してんのか、オメーらは!?特服は、おしゃれ着じゃねぇーんだぞ!?」
「・・・・。」
聞いてないんですけど・・・?
〔★凛は何か言いたそうにしている★〕
私のまなざしに気づくことなく、荒い口調で瑞希お兄ちゃんは語る。
「テメーらは凛と同じ条件で、単車は知らせてたんだろう!?凛と違うのは、オメーらは群れてるくせに、ダセぇーことしてるってことだ!!」
「「うっ!?」」
「たった一人の暴走族って笑ってたくせに、たった一人の暴走族に負けてりゃ、世話ないな!?その挙句が、卑怯だと!?大人数で、1人にからんでる奴らの言葉かよ!?恥を知れっ!!」
「「うぐぐぐ・・・!」」
「まだ、言いてぇことがあるか・・・・!?」
ギロッと睨みながら貝原と大野に聞く。
しかし、2人は何も言わない。
「オメーらはどうだ!?文句あっかっ!!?」
周囲を、私達を見ている暴走族達に大声で問う。
これにみんな、渋い顔をして何も言わない。
彼らもまた、悪いことをしてるという自覚があるらしい。
〔★瑞希の呪文発動、敵を黙らせた★〕


