彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





私の疑問に、楽しそうな顔で瑞希お兄ちゃんは答えてくれた。




「5人で割った時の配分だ。」

「は、配分?」




そう告げる瑞希お兄ちゃんは、いつもと違う。




「この数だと、1人あたり30人ぶっ倒せば終わりだろう?」

「ひ、1人で30人!?」

「楽勝だ。」



くっくっ・・・・と、意地の悪い顔で答える瑞希お兄ちゃん。




〔★狩る気まんまんだった★〕





どこか懐かしさを感じる悪い男の空気をまとっていた瑞希お兄ちゃん。




(なに・・・・このちょい悪感・・・・!?)




敵を見る目は、獲物狙うハンターのようで、背筋がゾクっとした。




(普段のなごやかモードもいいけど、これもこれでカッコいいっ!!)





〔★凛はまた、瑞希に惚れ直していた★〕




ポワーンと見惚れている私に気づくことなく、瑞希お兄ちゃんは振り返る。



「オメーらもそれでいいよな?」



1人が30人を倒すと言う提案の可決を、烈司さん達に聞く。



「ば~か!聞くまでもねぇーぞ?俺、正面のガキ共にするわ。雷神っつったか?神様相手にするのも楽しそうだからよ~」




そう言うと、口にくわえていた煙草を携帯灰皿にしまう烈司さん。



「「「うっ!?」」」



烈司さんの言葉に、顔をこわばらせる雷神のメンバー。




「じゃあ、あたしは~堕裏亞の子達ね~!うふふふ!イケメン多いから、いじめがいがあるわぁ~♪」




キャッキャッと楽しそうに言うと、ペロリと舌なめずりするモニカちゃん。



「「「うう!?」」」



モニカちゃんの言葉に、お尻を抑えながら青くなる堕裏亞のメンバー。




「ならば、俺はGHOSTを引き受けよう。伝説も迷信も信じんという若者の根性を見せてもらおうか・・・・!?」




スっと眼鏡を直すと、ボキボキと拳を鳴らしながら冷たく言う獅子島さん。


「「「うううっ!?」」」



獅子島さんの言葉に、顔を引きつらせるGHOSTのメンバー。



「わっははははは!!凛助を助けに来てラッキ~~~~!!合法的に殴る蹴るができる・・・・!!わははははは!わーはっはっはっ!!」




そして最後は・・・・

大きな声で、生き生きしながら叫ぶ百鬼。

話している内容もだが、私達を取り囲んでいるゾッキー達を見る目が危なかった。