彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)





『白馬の王子様が、お姫様を助ける』という昔話はよくある。

お姫様を気取るわけじゃないけど、恋する乙女として、好きな人に助けてもらうのは憧れ。

嬉しいことだけど――――――――





「凛道蓮専属の黒子ファイブ、推参!!」

(黒子ファイブって・・・・・・・・)





私の肩を抱きながら、楽しそうに言う白馬の王子様。

というか、全身が真っ黒いんだけどね。




〔★現実はホワイトじゃなかった★〕




(いやいや、この際、瑞希お兄ちゃんの服装はどうでもいい。)




こうやって、私を助けに来てくれたんだもん!

そこが重要よね!?




「ちょっと、1号!あんたばっかり、凛ちゃんと触れ合わないでよ~!凛ちゃん、3号ちゃんのところにおいで―!」

「猫なで声はやめろ、3号。叩きたくなるだろう。」

「わははははは!殴り合いは俺様の専門だぞー!?4号!」

「仲間内ですんなよ。凛たんは無事だったんだから、落ち着けオメーら。」



(とはいえ、瑞希王子様以外も来てくれたけどね・・・)




〔★個性あふれるお供だった★〕




「あの~お話し中申し訳ない伝ですが、みずー」

「1号!!俺は、黒子1号だぞ、凛!?」




名前を呼ぶ途中で注意される。

めっ!と言う瑞希お兄ちゃんが可愛いと思いながら、私は言われた通りに合わせた。




「で、では、1号さん。どうして、ここへ?」

「凛、デビュー集会で、はしゃぎ過ぎただろう?ケンカ売りまくって、大暴れしながら走ってただろう?」

「いいえ、売られた側の被害者です。」


「ぷっ!そっか、そっか~」




好きな人の問いに、キリっと真面目な顔で伝える。

これに瑞希お兄ちゃんは小さく笑ってから言った。