彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「褒め言葉として受け取っとくぜ!ホレ、捕まったぞ、蓮ちゃん!?顔見せな!」


「気安く言うな、歯抜け野郎。」



相手の言い方がムカついたので、嫌がりそうなことを言ってやった。




「―――――――――――――それがどうしたっ!!?」


スパーン!!


「あうっ!?」



途端に、目の前で星がきらめく。

目がチカチカする。

怒るとわかっていたけど、予想以上に怒った。

その代償として、思いっきり頬を殴られた。




(いた・・・・・・・うっ・・・・・!?)




至近距離からの一撃。

遠のく意識に頭も打ったかもしれないと思う。

そんな私の耳に、本田の声が山彦のように響く。




「けっ!なんだよ、意識飛んだんか、コラ!?たった一撃で情けねぇーぞ、クソガキ!」


(まだ飛んでない・・・。修正起動中よ、ボケ・・・・!)




そう言いたいのに、口が開かない。

意識はあるけど、体が上手く動かない。




(くそ・・・・回復するまでじっとしてなくちゃダメなの・・・!?)




そんな私の体に頬に手が伸びてくる。




「へっへへへ・・・なんだよ?マジで気絶か、蓮ちゃん?」


(本田・・・!)




ペタペタと触ってきているのは、煉獄の先代。

私をこうした本人。

奴は私をのぞき込むように、観察するように顔の側でささやいた。




「俺はよぉ、オメーのお兄ちゃんが大嫌いないんだよ・・・!真田のおかげで、俺は若くして差し歯しなくちゃならなくなったからな!」


(え?どういうこと??)


「真田の野郎・・・・!女か男かわかんねぇ面とフェロモン出しやがって!大人しく俺らの下につけってのをはね返してばかりか、人の前歯へし折りやがって!!」


(え?瑞希お兄ちゃんが折ったの!?)


「おかげで俺は、どんだけみじめな思いさせられたか・・・!全部、真田瑞希のせいだ!!」


「え?完全に自分が悪いんじゃん?何言っての?」

「なっ!?」




あまりの馬鹿馬鹿しさに、痛みが消える。

興奮状態だったので、アドレナリンが出ているのかもしれない。



〔☆良い子のためのワンポイント解説☆〕
アドレナリン:体内で、緊張・興奮を高めるための物質のことだよん♪震えや心臓のドキドキ、恋愛のトキメキもそのためかも!?