彼は高嶺のヤンキー様(元ヤン)




「ひっひっひっ!その通りだな~!?」

「本田さん!?」




殺気立つ若者達の中で、煉獄の先輩が私の意見に賛成した。



「世の中、騙される馬鹿が悪いんだ・・・!おかげで、先輩である俺らのツラまで汚されてよぉ~!どうしてくれっかなぁー凛道蓮君よぉ~!?」

「あ・・・。」



いまいましそうな顔でグリグリと、煙草の火を消しながら問いかけてくる本田。

その姿を見て思う。



(すごく怒ってる・・・・謝っても、許してもらえなさそうね・・・)



〔★最初から、謝ってどうにかなるレベルではない★〕




火は完全に消えているのに、必要以上に足でタバコを踏みにじりながら本田は言う。



「やっぱり、真田が見込んだだけの悪ガキだぞ・・・・!?」

「ありがとうございます。」

「礼を言うな!!そのふてぶてしい態度も、いつまで続くかな~!?」



そう言いながら使づくと、ポケットから何か出す。




ビュン!シャキーン!


「え!?・・・・警棒!?」

「悪い子には、お仕置きだろう・・・・!?」




そう言いながら、私に向けて武器を構える。

私が何か言う前に本田が叫ぶ。



「貝原!」

「は、はい!」

「オメーらの不甲斐なさには呆れたぞ!?どうなるか、わかってんだろうな?」

「す、すんません!凛道蓮をしめるんで、勘弁してください・・・!」



さっきの勢いはどこへやら。

急に小さくなる貝原。




(・・・・それだけ、この人が怖いのかな?)



「そこまで言うなら、根性見せろ!オメーらもだぞ!飛翔連合は人数が多いだけのゾッキー手世間に笑われてんぞ!?」

「ひっ!?す、すいません!」

「すんませんでしたー!」




それでGHOSTや雷神のヤンキーも震えだす。

その様子を見届けてから、今度は飛翔連合以外にも話を振る本田。