「ふぁぁぁぁ。あ~よくねたぁ~。」
私、ぷりん。自分で言うのもなんだけど、世界一の大泥棒♪
今日は、太陽美術館に展示されてある、海賊の隠した『クリスタル・チェリー・リング』のありかを示す宝の地図をいただきに行くのっ!

今は午前1時。侵入するにはちょうどいい時間♪

物音をたてないようにコッソリ・・・・。よし!宝の地図はもらった♪
あとは逃げるだけ~♪
「緊急事態発生!!ぷりんが進入しました!!!
(なっ!なんで!?)
「ぷりん!お前はもう包囲されている!おとなしく捕まれ!」
「チッ!待ち伏せか・・・。こうなったら窓から飛び降りちゃうもんね~♪」
「オイ!いくらタフなお前でも窓から落ちたら・・・」
私はその言葉を聞かぬまま、勢いよくビルの最上階にある美術館の窓から飛び出した・・・。
あっ!警察が騒いでる♪私が死んじゃうわけないじゃん♪クッション用意しといたもんね~。警察の考えなんてお見通しなのよ。それにしてもなんだろ?このモヤモヤした感じ・・・。
・・・・地面に近づくにつれそのモヤモヤの正体が明らかになった。
く・・クッションがないっ!!
地面まであとわずか!!!(あぁ・・もう死んじゃう・・・・・。)
ズドン!!!
「うわ゛ぁ!」
「・・・・・・アレぇ?私死んでない・・?」
その時何かが私の手に触れた。わっ!私の下に・・誰かいる!!
この人・・死んじゃった?
・・・グラっ!
「わっ」
「オイッ!テメェ!なんで上から降ってきた!?」
わっ!男の人だ!しかも怖っ!