ー 「……ごちそうさまでした」 起きてから数分後。 私は着替えを終え、その他諸々を終え、朝ご飯を食べ終わった。 「じゃ、行ってきます」 座っている椅子から立ち上がり、玄関へ向かう。 「いってらっしゃい、お姉ちゃん」 後ろから、弟の声が聞こえた。 父と母はもう仕事に行っているので、私が出発したら家には弟だけが残る。 弟も、その内学校に行くだろう。 私は玄関を出て、家の鍵を閉めて、学校へ向かった。