ピピピピ……ピピピピ…… 「……うぅ……むにゃむにゃ……」 ピピピピ……ピピピピ…… 目覚まし時計の音、うるさいなぁ。 ……六時なんて半端な時間にセットするんじゃなかった…… 私、空井 楯子(からい たてこ)は布団の中でそんなことを考えていた。 ピピピピ……ピピピピ…… 「んしょ……」 ピピピピ……ピピ 目覚まし時計へ手を伸ばし、音を止める。 「ふぁあ……」 今日は木曜日……学校へ行く支度しなきゃ。