prologue



「俺、6組の芥川 仁(あくたがわ じん)です。
付き合ってください。」




....今告白されてる私の名前は、目黒 杏(めぐろ あん)。



声と涙が出ない以外は、普通の高校生。



私に告白してる人は、学校始まって以来の秀才君。



まず、声が出ない子に告ってる時点で物好きだよね。



持ってた紙に私は返事を書いた。



【........あんまり知らないんですいません。】



まー、知らないのは事実だし、好きじゃない人と付き合うのもね。



でも、この人に出会えてから、私は涙も声も出るようになった。


本気で心配してくれる彼に惹かれて行ったのです....