コンコン

「咲花?何か声が聞こえたけど」

「ママっ」

ノックと一緒にエプロン姿のママが入ってきた

「どうかした?」

「えへへっあのね!」

植木の向こうにいるよしゅを紹介しようと思ったら高い木に消えた

「なにかお外に見つけたの?」

「あれー?」

「まだ熱があるんだから、あんまりはしゃいじゃダメよ?」

「うん、でもね」

「あら大変!お鍋火消してなかった!!」

料理を思い出してママは走って出て行った

「こげたのは、いやだな」

ママとよしゅが消えて私はポツンと呟いた

「オレも焦げてる飯はイヤだ」

「よしゅ!」

「ビックリしたぜ」

「わたしも、よしゅがいなくなってビックリしたよぉ
せっかくママにおともだちしょうかいしたかったのに」

「オレ、ともだち?」

「ともだち!!」

「へ!!そうか!ならな」