「……スゥ………スゥ………」



気崩した制服に派手に目立つ金色の髪、
おまけにアクセサリーもつけている…



イヤホンをつけながら顔をふせて
規則正しいリズムで寝息を立てていた…






…わぁすっげーな
このナリでいびきが静かって意外だったわ~…



まぁ…この人が学校に遅れようと遅れまいも、私には関係ないし…


そう思って立ち上がった瞬間…____







ガタンッッ




「うおっ!!!」



バスが急停止したせいか
車内が大きく揺れた


と、同時に…





ガツンッ!!




ころころころ…と、
私の足元で何かが当たって止まった




「…………ん?」


確認しようと前かがみになると
そこには…______





「………げっ」





マジかよ…






ヤンキーくんが今まで持っていた
飲みかけのペットボトルが無機質に
私の足元に転がっていた…