未だに覚えている。


安っぽい香水の匂いに

ワックスで固まった髪に

耳をくすぐるあの声に

吸い込まれそうな瞳に

筋肉質なお腹に

日焼けががった綺麗な肌に

脳裏に残っているあの姿に。




それでもあんな






だらしないホストもどきの男は大嫌いだった。