(仮)恋の幻想曲


「な、な、な、なんでそんな状況に!?」

「まずは落ち着けよ奈々生」

「このSクラスは特別なんだ。
女子一人じゃ心細いかもしれないけど一緒に頑張ろう」


理皇君……。
イケメンなだけじゃなく優しいなんて!


「ありがとう理皇君」

「どういたしまして。
後、ここにいる全員一年生だから敬語は要らないよ」


え?
響哉君も同い年!?


「でもSクラスは生徒会なんでしょ。
先輩達は何も言わないの?」

「それはもう凄いよ。
でも、毎年一年生と二年生であるゲームをして勝った学年から生徒会のメンバーが選ばれるんだ」


成る程。
三年生は受験だから一年生と二年生で争う訳か。で、今年は一年生が勝ったんだな。


「あるゲームかぁ。
楽しそうだね」

「楽しいか。
来年はお前も参加出来るから良かったな」


なんか暦に言われたけど来年が楽しみだ。
本当に。