「え、なにごと!?」 あたしたちの教室の周りには、人だかりができていた。 他のクラスの人、先輩、後輩、そしてクラスのみんなもいた。 「何があったの?」 その人だかりの後ろのほうにいた知香ちゃんに声をかける。 「あたしもよく分かんないんだけど、」 一瞬だけあたしに視線を合わせ、再び教室を見つめる知香ちゃんは追うようにあたしも教室を見てあ然としてしまった。 「・・・松本!? 何してんの?」