「そんなこと言う必要ある? まぁ、いいや。ひとつだけ教えてやる」



「・・・っ」



あいつの袖を掴んでいた手がギュッと握られる。






「ーーー中宮さんは俺の特別。これでいいだろ?」



今井に向けられた挑発的な目。



胸がドクン、と大きく脈を打った。