「だ、誰なの?」 「俺の好きやつは・・・」 つばをゴクリと飲んで今井の答えを待っている時、バサッと床に何かが落ちる音が横から聞こえた。 「・・・ごめんなさい」 「あ、ううん!大丈夫?」 「・・・はい」 あたしの席の隣の松本悠飛(まつもとゆうひ)くんが、教科書を落としたらしい。 てか、松本くんの声初めて聞いたかも。