「えーっと、その・・・えっ、えっくすいこーるよん?」



幻聴を信じてみることにした。



「お、中宮。 やればできるじゃないか」



「ほ、本当ですか!? ありがとうございますっ」



「よし、チャイムなったことだし、今日はここまでだ!」



こんな清々しい気分で数学の時間が終わることができるなんて・・・!



ホッとため息をついた時だった。



「・・・おい、バカ」



悪魔の声が聞こえたのは。