「・・・なに、これ」 「どうした、中宮? さっき解けっていった問題だぞ?」 「・・・」 こんなの解けるわけないじゃん! 数字とアルファベットが並んだ暗号のような式。 どうしよう、どうしよう! 「ーーーX=4」 「・・・?」 分からなさすぎて幻聴まで聞こえてしまう。 「それ答えとけって」 あ、まただ。 「おーい、中宮?」 先生の不思議そうな声が耳に届き、我に返る。