【完】恋の病はあいつのせい!?




その言葉に、スッと視線を上げれば、不安そうなあいつの表情。



それを払拭させたくて、コクコクと頷いても、いっこうに晴れることないあいつの顔。



「言葉にしてくんなきゃ、分かんねぇよ」



「・・・っ」



「あーわりぃ。そんな顔させるつもりじゃなかった、」



頭をポリポリかいて、苦笑いを浮かべるあいつ。



違うんだ、あたしが言わなきゃ・・・、何にも変わらない。



「・・・その、す・・・、す」