「きゅ、・・・急にどうしたの」 「思ったこと伝えただけ」 焦るあたしとは反対に、ニッコリ笑って当たり前かのように言ってしまう、あいつ。 落ち着き始めていた心臓が、再び暴れ始める。 ずるいよ・・・ なんで、そんなこと今言うの? あたしだって、自分の素直な気持ち伝えたいよ・・・ フォークを握っていた手をそっと、スカートの上に置き、ギュッと握りこぶしを作る。 「聖恋は、俺が好き?」