「・・・なにが無理?」 「は、早いね・・・」 あたしの発言に首を傾げ、「そう?」と時計を確認する。 いや、多分あたしが考えすぎてるだけだよね。 「うまそうだな」 気が付けば、テーブルには並べられているあたしが持ってきたケーキ。 それを嬉しそうに眺めているあいつ。 「いただきます」 「お口に合うか、分からないけど・・・」 フォークを口に運ぶあいつの姿を、恐る恐る見つめる。