自分の世界に入っているとき、誰でも話しかけられたくないよね・・・ 新しい席っていうのに、もうやらかしちゃったよ。 『え、あ、いや・・・』 すると、ボソボソと聞こえた声。 前を見ていた視線をスッと戻せば、あたしを見てくれているであろう松本くん。 その表情はよく見えないけど、口角がほんの少し上がっていて、白い歯がのぞかせている。 『よ、ろしく・・・』