あたしには読めない、分厚い本か参考書かよく分からないけど、そんなものを読んでいて、前髪が長くて、 よく見たらメガネかけている。 それぐらい、顔が見えなくて、なぜだか知らないけどクラスで浮いている人と、となりになった。 確か、名前、 『・・・松本くん、だよね? これから、席となりだけどよろしくね!』 すると、ページをめくろうとしていた手がピタッと止まる。 『あ、ごめんなさい。本読むの邪魔しちゃったね』