「初めまして、中宮聖恋です! よろしくね!」 差し出された手を握ると、柚花ちゃんの顔がパァッと明るくなり、かわいらしい笑顔を見せてくれる。 そうだ! 雰囲気があいつ似てる・・・! 特に笑った顔とか、あいつを女の子にしたような感じだ。 「つーか、もうお前帰れよ・・・」 柚花ちゃんの笑顔をあいつに重ね合わせていると、不機嫌そうな声が耳に届く。 「やだ! あたし、聖恋さんとお話ししたいもん」