聞いといたわりに、興味無さそうに「ふーん」と、相槌をうつと、あいつはあたしに視線を向けた。 「べ、別に無理しなくていいよ!」 「無理なんかしてねぇよ」 顔の目の前で両手を左右に振って、この予定をなくそうと試みるけど・・・ 満面の笑みで否定され、ガクンと肩を落とす。 「ゆ、雄飛の予定だってあるし・・・! ・・・勉強やる場所! そうだよ! 場所ないじゃん!」 我ながら、いい理由を思いついたと思ったのは一瞬だけだった。 「俺の家でいいじゃん」