その視線にあいつは気付いたのか、余計に顔をしかめるあいつ。



「す、すずちゃんが、教え・・・」



「勉強教えてほしいの」



すずちゃん! あたし、まだ言い終わってない!



「誰が、誰に?」



「松本が、聖恋に」



すると、あいつはあたしを見て「あぁ」と、小さく納得の声を漏らすと、



「いいよ」



一番聞きたくなかった三文字を言ったんだ。