「付き合うっていうは冗談」



・・・あ!



勢いよく頭をあげれば、予想以上に近いあいつの顔。



すると、あいつも驚いたらしく背中に回っていた自分の腕を解くと、あたしと少しだけ距離をおいた。



少し、いやほんの少しだけ寂しいなぁ。て思ったのはきっと気のせい。



「お前さ、知らないんだよな?」



「知らない、とは?」



「恋だよ、恋」