「これなら、俺の気持ち、信じてもらえる? 俺、誰にでもこういうことやらねぇし」 今井の腕の中にすっぽりとはまった時、かすれるような声が耳に届いた。 「・・・うん」 すると、あたしをゆっくりと離し、視線がぶつかる。 「いきなり、悪い。お前には、あいつがいるって分かってるけど・・・。でも、返事はまだ聞きたくねぇわ」 「分かった」 「じゃ、俺、先行くわ」 今井は弱々しく笑うと、屋上を出て行った。