今井は、ハッと驚いた表情を見せると、ポケットに突っ込んでいた手をサッと抜くと、 真剣な瞳であたしを捉えた。 「・・・緊張してるんだわ」 そして、一歩一歩あたしに近づき、ある程度の距離が保たれるところで止まる。 「・・・い、今井?」 「中宮はまったく気付いてなかったと思うけど、俺さ・・・」 一瞬だけ目を伏せてから、あたしに視線を戻してふわりと笑う。