「余計に燃えるんですけど。 てことで中宮さんの言うこと聞くことはできないわ」 ペロッと舌を出して、「ごめんね」と思ってもない言葉を付け足すと再び距離を縮めてくる。 あたしも負けじと短い足で後ろに下がろうと・・・って、え!? 急に足がもつれ、視界がぐらついた。 とっさに目をつむり、全身に力を入れ痛みに耐える準備をした、のに ・・・いた、くない。 「つーかまえた」