顔を歪めて、謝るあいつにブンブンと左右に首を振る。 「そんなことないよ!」 「強がらなくていい」 あたしの手をスッと握った。 「・・・っ」 「・・・震えてるだろ?」 さっきの恐怖が少しずつ込み上げてくる。 でも、それ以上に、自分でも気づかなかった変化に、あいつは気づいてくれた、 その事実が嬉しくて、自然に目頭が熱くなってくる。 「泣かせる、つもりじゃなかっ、た」 あいつは、申し訳なさそうにくしゃくしゃと頭をかいた。