「松本、カッパどうする?」 「俺、買いに行くわ」 「え、あたしも一緒に行く!」 立って、売店へ向かおうとするあいつの腕をチョコンと引っ張る。 すると、あいつは振り返り優しく微笑む。 「聖恋はここにいて、次行きたいところ考えておいて。席、とられるかもしれないだろ?」 「・・・わかった」 そんな優しい顔されたら、首を縦に振ることしかできないじゃん。