「ち、ちかいっ!」 「・・・そうだな」 席につくと、想像してた以上の近さで、圧倒される。 それはあいつも一緒らしく、盗み見すると驚いた表情をしていたから少し笑ってしまった。 「みなさん、こんにちは!」 そんな時、奥からウェットスーツを着た女性が出てきた。 「ショーまで、残り十五分となりました! 楽しみで仕方のないひとー!」 女性の声に、あたしは「はーい」と手を挙げた。