【完】恋の病はあいつのせい!?




動揺を隠すようなあいつの声。



「大丈夫? 変かな?」



「・・・べつに。むしろ、か・・・、っほら」



何かをいいかけて口を閉じると、いまだに逸らした視線のまま手を差し出してきた。



え、この手をどうしたらいいんだろう・・・



あいつの手を見つめていたら、ポンッと手をとられ



「こういうこと」



と優しく笑ってくれた。