本当はあたしが先についちゃってて、 「待ってないよ」とか言っちゃうのが理想だったんだけど・・・そんなことどうでもいいや。 だってあいつとこうやって休日に会えることだけで嬉しいから! スマホをいじっているあいつの元へ小走りで向かい、顔をのぞき込む。 「ごめんね、待った?」 すると、あいつは一瞬目を開いて、少しだけ視線を逸らす。 「・・・っ、待ってない」