そう思って、あいつの胸に耳を傾けるとあたしほとではないけど少しだけ音が早い。




「そんなのさ、」



頭上から吐息混じりの声が聞こえると、肩を持たれ離された。



「・・・お互いさまじゃん」



「へへ、そうだね!」



ほんのり赤く染まっているあいつを見て、嬉しくて大きく頷いた。



松本、こんな気持ちにさせてくれてありがとう。



心の中で呟いた。