「・・・っ!」



あいつがピクッと揺れた気がした。



そして、あたしの肩にコクンとおでこをあて、小さく息を吐くと固まってしまう。



「・・・ほんとやめて、」



「・・・?」



「・・・かわいすぎて、無理」



ドキン、と胸が高鳴った。



あいつに聞こえてしまうんじゃないか、って思うぐらい心臓がうるさい。



あたしばっかりドキドキしてるなんて、



「・・・ずるいよ」