上履きに履き替えるために、繋いだいた手を離す。



ちょっと寂しい、なんて思っちゃうあたしきっと重症だ。



上履きに履き替え、



『・・・松本、どうしたの?』



あいつに駆け寄ると一枚の紙をぼんやりと眺めていた。



『あ、いやなんでもない。今日、一緒に帰れねぇわ。ごめん』



『そっか、おっけー!』



歯切れの悪いあいつに明るく返事をしたけど、あたしは見てしまった。